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NONIO ARTWAVE AWARD2019

結果発表

2年目となるNONIO ART WAVE AWARD 2020。
本年はペインティング、グラフィック・イラストレーション、写真という3つの部門を設け、
日本全国の若手アーティストによる304応募/823作品が集まりました。ご応募いただきました皆様、
ありがとうございました。
3つの部門に精通した審査員を迎え、厳選なる審査により各部門グランプリ3名・
審査員特別賞6名(うち、グループ1組)の計9名の若手アーティストの作品が選ばれました。

各部門グランプリの作品は、2020年秋に限定パッケージとして商品化される予定です。

3つの部門

ペインティング部門
油絵、水彩画、アクリル画、版画など画材・手法を問わず、自由に表現された平面作品。
グラフィック・イラストレーション部門
グラフィックデザイン、イラストレーション、タイポグラフィなど、絵・図・文字・記号・画像などを用いて表現された作品。
写真部門
カメラを介して写し撮ったあらゆる写真作品。

グランプリGRAND PRIXペインティング部門

I'm still alive
I'm still alive

新宅加奈子

プロフィール

美術家。1994年生まれ。京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了。「生きている事を確認する行為」として2010年より全身に絵の具を纏い始め、身体と精神を拡張し自己からの脱却を図る。その行為をセルフポートレートとして国内外で展示。また展示会場では4~6時間絵の具を纏い続けるパフォーマンスを行う。

コメント

この作品は私の自宅で撮影したものなので、その作品が他者と接点を持つ時、彼らのプライベート空間にあるという事はもしかすると、よりナチュラルなのかもしれません。自身が生きるために必要な行いとして始めた行為が、人々の日常生活の一部として作品が溶け込む媒体となる事に心より嬉しく思います。

コンセプト概要

私にとって身体はキャンバスであり、塗料はメディアだ。身体が私と0距離で絵画となる。皮膚上で混ざり合う塗料は、私が私である事を超え、人間という身体を持った存在である事も忘れさせる。その行為によって身体と感覚を拡張し、自己からの脱却を図り、確かに生きていることを確認する。

岩渕貞哉

アイデンティティとリアリティへの切実な希求が見るものにストレートに伝わってくる熱い作品。いっぽうで深海や異なる惑星の風景のようにも見えてくる。自身の皮膚をキャンバスとしてカラフルな絵具をかぶるように描くパフォーマンスは、絵画に行き詰まりバスルームで泥をかぶった塩田千春を彷彿とさせる。アーティストとしてのさらなる飛躍が期待できる。

服部一成

最初に見た時は、うかつにもこれが身体だということに気づかず、混ざり合う絵の具の表層を解像度高く捉えた写真作品のように思い込んでしまったのだが、作品のコンセプトに気づくと、絵の具の混ざり合いは全く違ったものに見えた。絵の具自体が絶えまなく動きながら、こちらの感情の中に直接訴えてくるように感じた。

木村絵理子

鮮やかな色彩と抽象的な造形の組み合わせのようでありながら、これが折り曲がった人間の胴であるということに気づいた瞬間、画面から艶かしい生命感が伝わってくる。その発見のプロセスこそが最大の魅力というべき作品である。自らの身体を使い、長い時間をかけてある行為を続けていく彼女の表現は、そのまま「生きる」ことの象徴となる。デジタル加工による表現が容易なものになった現在、表現行為の原点に立ち返って、愚直なまでにまでに自らの形を追求する姿は、今改めて新鮮なものとして映る。

名和晃平

新宅さんの作品はペインティングが発展してパフォーマンスとなり、それをセルフポートレートという形でアウトプットしている。つまり、彼女の身体はメディアやフォーマットを次々と横断しながら表現に置き換えられている点が非常に面白いと思います。今後どのように展開していくのか、重心を絵画とパフォーマンス、あるいは写真や映像のどちらに振るのか、興味深く見守っていきたいと思います。

長島有里枝

胴体を大腿に重ねるように前屈することで生まれた美しい曲線は、目にしているオブジェクトが人間であることを読み解く手がかりとなる。ペインティングにおける行為主体と、その行為を受け止め、表現が物質的に存在することを可能にしている身体が、同一人物のものであるという点も興味深い。
生きているわたしたちが完全に静止することは不可能であるため(動きを止めても、心臓の鼓動は胸の微かな振動としてかならず現れる)、動き続けることは命あることの証左だともいえる。それゆえ、生きた身体に施されるペインティングは大胆かつ微妙にずれていく。滴り落ちる絵の具は別の色と混じり、色と色とが離れたり隣り合ったりする「ハプニング」は、予測不能な人生のメタファーのようにも感じられる。

グランプリGRAND PRIXグラフィック・イラストレーション部門

大谷陽一郎

プロフィール

1990年大阪生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。2017年に作品集「雨」(リトルモア刊)を出版し、アーティスト活動を本格化。漢字が持つ意味性や精神性に着目し、制作活動を行う。主な受賞にIAG奨励賞、サロン・ド・プランタン賞など。

コメント

雨は2014年から作り続けてきた思い入れの強いテーマであり、グランプリを頂きとても嬉しく思います。正直なところ、この作品がNONIOのパッケージにどのようにマッチングし、どのような効果を生むのか想像がつきません。作品が大量に複製され全国に流通し多くの人の目に触れることは、今までにない経験でどのような反応が返ってくるのか楽しみです。この度はありがとうございました。

コンセプト概要

「雨」の漢字の象形は、雲から水が落ちてくる様子を表している。漢字を創った人々は遥か彼方の天から降り落ちてくる水滴のイメージを「雨」の一字に込めた。人々が雨への畏怖や生命力を掴もうとした感覚の飛躍を「雨」の漢字を用い描いた。

岩渕貞哉

降雨の一瞬を閉じ込めたような緊張感のある画面が、自然のおおきさ、恐ろしさとともに、地球の躍動感を感じさせてくれる。大谷陽一郎さんは、枚数をたくさん描いて試行錯誤した者だけがたどり着く感覚を持っているように思います。いまこういった瞬間的な、詩的なグラフィックが減っているように思うので、がんばってほしい。

服部一成

漢字の「雨」を制作の起点にして、文字から遠く離れた独自の表現領域にたどりついているように思う。象形文字のプリミティブな力が生きている。テクスチャに魅力があり、墨絵のような滲みやかすれによって、雨という言葉の情緒に迫っている。作者の応募作品4点のなかで、この「雨」に図抜けて強い表現力を感じた。「雨」で作品集を一冊出すほどだから、作者に合ったテーマなのだと思うが、「雨」の次を見たいとも思う。文字を扱った他作品に見られるデザイン的な工夫よりも、テクスチャへの感性の方に、僕は可能性を感じます。

木村絵理子

象形文字から展開した漢字のみならず、そこから展開したひらがなやカタカナなど多様な文字によって表される言葉には、それぞれに本来の象形文字から独自の変化をとげた質感が備わっている。その基本原理を損なうことなく、文字は文字として判読可能なままにビジュアライズする感覚が優れた作品である。

名和晃平

白黒の版画や写真のような、反復と融解による抽象的なビジュアルに惹かれました。「雨」という漢字の文字がモチーフになっているということから、方向性や重力のようなものを感じさせる構図は納得いくものの、「雨」という字にイメージが回収されてしまうと想像力の幅を狭めてしまい、少し勿体無い気がしました。

長島有里枝

大きなプリントが、圧倒的な美しさを放っていた。

グランプリGRAND PRIX写真部門

The four seasons - Summer
The four seasons - Autumn

前谷康太郎

プロフィール

1984年生まれ。東京外国語大学卒業後、京都市立芸術大学 大学院美術研究科 構想設計専攻修了。言語学を研究していた学部時代より、映像と言語の関連性への関心にもとづく作品を制作しはじめる。ビデオというメディアを介し、自然光をサンプリングした光が、見る人の閾下知覚に与える影響を探求している。

コメント

常に「ひらいた」状態でいることは、エネルギーを要することだと思っています。この度、賞をいただいた2作品は、僕自身がそういったエネルギーをもらった風景がもとになっています。パッケージ化されることによって、より多くの人々にとっての、同様のきっかけとなれば幸いです。

コンセプト概要

動画・静止画を問わず、デジタル画像は色彩と明度を持ったドットの組み合わせで構成される。これらのドットは、「それ自体では意味を持たない」とされる最小の単位であるが、言語における音素(「a」と「o」など)と同様、それぞれが異なるニュアンスを持つこともまた事実である。

岩渕貞哉

「夏」、「秋」という言葉を聞いたときに人々の脳内に浮かぶ、ぼんやりとしたイメージが光として目の前に現出したような感覚を呼び覚ます。でも、その感覚とはなにかよく考えるとよくわからなくなる。光を素材としてあつかうアーティスト、感覚や言葉などを「変換」するときになにが起きているのかについてテーマにしていて、スケールの大きさを感じさせる。

服部一成

抽象的な光の表現に、単純ではない奥行きがある。光による 絵という意味での写真表現として興味深い作品。抽象作品は、ともすると類型的になりがちだと思うが、この作品は、類型から抜け出る、その境目に今はあるような感じがする。作品の構築をあくまで理知的に進める作者の思考が、さらに突き抜けていった先に、感性に響く魅力的な表現世界が広がっていることを願う。

木村絵理子

具象的なイメージを元に、分解・再構成することによって、本来のイメージに備わっていた本質を炙り出そうという手法は、抽象表現に至るための基本的な手法の一つである。その過程を脳内での変換や既存の素材をコラージュする前世紀的手法ではなく、あるエフェクトのパターンの中に発見したところに現代的意味を見出すことができる。今回は写真部門への出品であったことから静止画での提出であったが、映像として、立体的な空間の中で動画として展開する場合の作品のあり方に期待したい。

名和晃平

一見地味な作品だが、「見る・見える」ということは何か、光・色彩・映像の本質を光学的・構造的に解釈しつつ、独自の手法によって、再構成するやり方には共感する。映像を「音素」の集まりと見立てるのもユニークな考え方なのだが、この作品の場合、「画素」の操作に過ぎないのではないか。むしろストレートに「音素」に置き換えたものが見てみたい。

長島有里枝

The four seasons-Summer/Autumnは、ともすれば表面的な美しさや強烈さのような、人の目を引くけれどもその”奥”にある(あるいはない)ものについて鑑賞者が考えることを阻む表現に陥りがちな写真というメディアと、真っ向から向き合った作品ではないだろうか。フォトジェニックな四季折々の風景を、作者独自の数学的な手法で鮮やかなチェック模様の色面へと変換したこれらの作品から、一見して理解できることは少ない。けれどもこれを理解したいと思う鑑賞者は、作品の奥行きにアプローチすることが可能だ。そのとき、わたしたちは一瞬で理解できたと思える写真とは異なる写真表現のあり方を発見することになり、パラダイムシフトと呼べるような経験をするだろう。

審査員特別賞JUDGE'S CHOICE

岩渕貞哉賞

Panel Acrylic Dent Faux-fur Tube-paint Fluorescent-color #6781BA

「私の生きる今の風景」はスナップ写真のように切り取られ、断片的なイメージとなって私に蓄積されていく。イメージが変質した色彩、マテリアルのぶつかり合いは、視覚的な違和感とともに私を取り巻く時代の雰囲気を醸し出す。

新正春

1996 大阪府生まれ
2019 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科美術工芸領域油画専攻 修士課程在学中
展覧会歴
2018 京都造形芸術大学 卒業制作展
2019 「HOP」京都造形芸術大学 Galerie Aube
2019 「Innocent -P-」 国立京都国際会館

岩渕貞哉

絵画におけるマテリアルのあつかいに、見るものの新しい感性がひらかれる。ごちゃっとしているようだけど、透明感がある。

木村絵理子賞

my GOD

my GODは自分だけのオリジナル神様でありながら自分自身を写す鏡でもあり、私が私であること、自分らしくいる事をコンセプトとした作品です。自分と向き合い、自己を認識し、自身を拡張(意識を拡大)するための存在になればとの思いがあります。

my ceramics

藤村 大、na-chan夫婦によるクリエイティブペア。写真、陶芸、詩を主体に、生活や関わり全てが繋がり影響し合う表現となっています。表裏一体の日々の連続の中であらゆる境界線を越えていきたい。好奇心が照らす新しい道を進み続ける。my ceramicsはあなたの何かになれる?

木村絵理子

立体的なオブジェと写真イメージとの間を往還することで生み出された作品は、どちら(彫刻/写真)が最終形なのか?おそらくはその双方を行き来する不確かなドッペルゲンガー、あるいはエコーとしての自己(=神)がこの作品のテーマとなっている。この作品の構造を、自分自身以外の対象に対して適用することができるようになった時に、より表現の幅が広がっていくものと期待している。

名和晃平賞

Sei‐ryou

「清」という漢字一文字をモチーフに、文字が本来持っている意味に重点を起き、文字を記号としての道具から感覚に訴える視覚的コミュニケーションへと回帰・解放する。

三木章弘

アーティスト/グラフィックデザイナー/インストバンド「neco眠る」のドラム担当。クリエイティブの道に進むきかっけとなったグラフィティや音楽の体験をバックグラウンドに、壁画・ライブペイント・デジタルアートなど、エモーショナルで色彩豊かなビジュアル表現を得意とする。

名和晃平

グラフィティ的な勢いのある筆触だが、非常に繊細にコントロールされていて、むしろ絵画的だと思いました。「Sei-ryou」は、清涼感の「清」。字とその意味をテーマに表現するのは、グラフィックデザイン的なやり方かも知れませんが、どうしてもコンセプトが単純に聞こえてしまいます。一度描いた筆触を図像としてコンピュータに取り込み、さらにグラフィックの処理が重ねられるなど、複雑なレイヤーでフィジカルな感覚を紡ぎ出すやり方は、彼らの世代にとっては珍しくないだろう。空間的にビジュアルを展開する力(=身体性)を持っているので、都市空間に対する本気のアプローチがみてみたい。

服部一成賞

波1

抽象的な図形を自由に配置し、置く順番を変えるだけで、無限の絵が生まれる。作品の中で、歪んだ要素がたくさん並べているが、それらを組み合わせれば美しい絵になります。

孫云雉

中国山東省青島市生まれ。2015年来日。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、アパレル系会社でグラフィックデザイナーを経験した後、美術予備校に勤めながらフリーランスデザイナーとして活動中。2019年「NewHere Project」に参加。

服部一成

この作品は、デジタルデータによる一次審査の時には良さがあまりわからなかった。実物は手作りのアナログ的な感覚にあふれていて、半立体の切り貼りの生々しさが良かったし、混沌とした中にエネルギーを感じさせた。手作業の積み重ねが、そのエネルギーを支えていると思う。これを作れたのは、おそらく確信的というわけではなく、きっと偶然も味方したと思う。この作品に縛られることなく、どんどん遠くにいくつもりで作り続けてほしい。

長島有里枝賞

IKEBANA

押さえきれず生えてきてしまった、豊かでざっくばらんな感情。

阿阪友乃

1998年 愛知県生まれ
2018年 CENTRAL Photo Contest 2018 グランプリ受賞
2019年 専門学校名古屋ビジュアルアーツ写真学科卒業
個展『LIFE』(セントラル・アートギャラリー)開催

長島有里枝

少し前まで、写真は「真実」、あるいは世界のどこかに実在する(した)ことがらを提示するメディアだと思われていた。しかし、画像操作の技術が発達するにつれ、写真とはなにかという認識そのものが変容を迫られている。ストレート写真の強さは、そういう時代だからこそ胸に響くのかもしれない。派手な植物を口に咥える行為はある意味馬鹿馬鹿しくすらあるが、わたしたちが生きるということの可笑しさや哀しさと確実にリンクしていると思う。

審査員

  • 岩渕貞哉

    岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)

    岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)

    1975年横浜市生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2008年に編集長となり、2019年より現職。2019年に「OIL by 美術手帖」として、アートECサイトとリアル店舗(渋谷パルコ2階)をオープン。公募展の審査員やトークイベントの出演など、幅広い場面でアートシーンに関わる。

    https://bijutsutecho.com/

  • 木村絵理子

    木村絵理子(キュレーター/横浜美術館主任学芸員)

    木村絵理子(キュレーター/横浜美術館主任学芸員)

    2000年より同館勤務、現代美術の展覧会を中心に企画。また2005年よりヨコハマトリエンナーレを担当、2020年展企画統括。横浜美術館での主な企画展に、「BODY/PLAY/POLITICS」展(2016年)、「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」展(2013年、シンガポール美術館との共同企画)をはじめ、奈良美智展(2012年)、高嶺格展(2011年)、束芋展(2009-10年)など。

    https://yokohama.art.museum/

  • 名和晃平

    名和晃平(彫刻家)

    名和晃平(彫刻家)

    1975年生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009年、京都に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げる。独自の「PixCell」という概念を軸に、様々な素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を拡げている。 近年は建築や舞台のプロジェクト にも取り組み、空間とアートを同時に生み出している。

    http://sandwich-cpca.net

  • 服部一成

    服部一成(グラフィックデザイナー)

    服部一成(グラフィックデザイナー)

    1964年東京生まれ。主な仕事に、「キユーピーハーフ」などの広告や雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』のアートディレクション、「三菱一号館美術館」「弘前れんが倉庫美術館」のロゴタイプ、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」「原田治展 『かわいいの発見』」などの告知物や図録のデザイン、ロックバンド「くるり」のアートワークなど。

  • 長島有里枝

    長島有里枝(写真家)

    長島有里枝(写真家)

    1993年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科在学中に「アーバナート#2」でパルコ賞を受賞しデビュー。1999年カリフォルニア芸術大学Master of Fine Arts写真専攻修了。2001年『PASTIME PARADISE』で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。写真のほかにもインスタレーションや文章を用いて、フェミニズムの視座から社会やアートの価値基準に問いを投げかける作品を制作している。2010年、短編集『背中の記憶』が第26回講談社エッセイ賞受賞。2015年武蔵大学社会学部前期博士課程修了。作品集に『SWISS』(2010)、『5 Comes After 6』(2014)など。東京都写真美術館(2016)、あざみ野市民ギャラリー(2019)などで個展、ちひろ美術館東京(2019-2018)でいわさきちひろ、群馬近代美術館(2019)で竹村京との二人展など。

    https://www.mahokubota.com/ja/

最終審査会の様子

NONIO ART WAVE AWARD 2020

総括

前回に引き続き、多くの応募があったようでなにより。また、ペインティング、グラフィック、写真の3部門にわかれたことで、審査の絞り込みがしやすくなった。いっぽうで、若手アーティストの熱量や将来性を評価する視点と、NONIOの商品パッケージにふさわしいかという、ふたつの判断基準のあいだで揺れ動くことになり、難しさも感じた。若い才能の芽を全国に届けて開かせる機会を提供するという、大きな素晴らしいヴィジョンをどう結実させるか、みんなで知恵を絞っていきたい。

『美術手帖』総編集長/美術出版社取締役
岩渕貞哉